手触りと使いやすさに、とことんこだわった浜本工芸の家具。
それを実現するのに欠かせないのが、上質なムク材です。
ムク材は、突板よりもどうしても値段が高くなってしまいます。
しかし、金メッキよりも金ムクのネックレスに、ポリエステルより絹のスカーフに「本物ならではのよさ」があるように、ムク材には値段以上の価値があると浜本工芸では考えています。
ナラ・オークのムク材は、時間が経てば色艶が増し、キズも味わいや風合いになります。
安全面・耐久面にもこだわった浜本工芸の家具は、「本物だからこそ、長年使用して愛着を深めていただける」ものと、共感いただけますとうれしく思います。
天然木のムク材には個性があり、表情はさまざま。世界で同じものはふたつとしてありません。
中でも、ナラ・オーク材の木目は、くっきりとした直線的な模様が現れるのが特徴で、稀に虎の毛ように見える独特な模様が現れます。
これを「虎斑(トラフ)」といい、ブナ科に見られる特有の斑紋で、近年の人気から希少価値が高まっています。
天然木だからこその個性、唯一無二の魅力を、おたのしみください。
板目模様
柾目模様
虎斑(トラフ)模様
節
色合い
学校の理科の時間に、「植物は大気中の二酸化炭素と水で光合成をおこない、酸素をつくる」と教わりませんでしたか?
その知識と照らし合わせると「木を切って二酸化炭素を減らす」というのはきっと違和感を覚えられることでしょう。
実は、光合成は「木の成長期」に活発におこなわれています。
しかし、ある程度成長してしまうと、二酸化炭素の吸収はほとんどなくなるのです。
浜本工芸が使うナラ・オーク材は広葉樹で、樹齢100年以上のものばかりです。
広葉樹の森林は自然回復できるため、成長期を終えた木を伐ることは、健全な森林保全の一環ともいえます。
さらに樹木は、大気中の二酸化炭素を吸収し、樹体内に炭素を固定させるため、伐採されたあと、木材として使用されている間も炭素を貯蔵したままとなっています。
仮に、伐採された木材が燃やされると、その炭素は大気中に放出されることになります。
つまり、身の回りに木製品が増えるほど、また、木製品を長く使うほど、大気中に放出される二酸化炭素を減らすことにも繋がり、結果的に温暖化防止に役立つことになります。