裁断された生地を縫い合わせる縫製。椅子の骨組みとなる木枠組み。座り心地の肝となるウレタン貼り。
椅子は、家具づくりの中で最も多くの工程があり、それぞれ専門の職人が担当しています。
思い描く座り心地を表現するためにはどの工程も重要で、その総仕上げが”椅子張り”作業です。
椅子張りとは、チェアやソファに布やレザーなどの張地を張る作業のことです。
デザインの良し悪しだけではなく、座り心地をも左右するため、細部まで美しく、しっかり張るには、熟練した職人技が必要です。
様々な生地を専用の裁断機にセットし、最適なサイズにカットします。
裁断された生地パーツを、生地の特性を見極めながら丁寧に縫い合わせていきます。
ソファの骨組みとなる木枠をつくり、Sバネや布バネ等の下地材を張る下張り作業をおこないます。
思い描く座り心地を表現するために、密度の異なる様々なクッション材を貼り合わせます。
座と背を張る「本体張り」と「肘張り」を分け、それぞれ専門の職人が、生地の特性や椅子の形状を見極めながら張っていきます。
別々に張られた本体と肘を組み合わせ、仕上げ作業をおこないます。
完成したすべての椅子は、専門の職人が最終検査をおこないます。